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ボクシングにおける抱きつく行為とは?意味や反則性などを解説!

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ボクシングの試合は格闘技の中でも、テレビで放送される機会が多くあります。

近年では井上尚弥や井岡一翔といった日本人選手が世界で活躍しており、ボクシングはよく分からないけれど応援しているという方もいるのではないでしょうか。

そんなボクシングですが、非常に多くのルールが存在しており、観ていても理解しきれていないものがあると思います。

その中で片方の選手が相手に抱きつく場面を見て、「何のためにしているの?意味があるの?」とあなたも疑問を感じているかもしれません。

本記事では、ボクシングにおいて抱きつく行為の意味や反則性などを、徹底解説していきます!

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抱きつく行為=クリンチ

 

まず、ボクシングでは相手選手へ抱きつく行為を、『クリンチ』と呼んでいます。

もう少し具体的に説明すると、片方の選手が相手の胴体に対して両腕を回し、密着する行為がクリンチとなります。

ボクシングの試合では1度はこのクリンチが行われており、1度もない試合の方が珍しいでしょう。

特に両選手ともインファイト(接近しての打ち合いを得意とする)タイプだと、クリンチが多用されます。

クリンチをするとお互いパンチが出せなくなるため、膠着状態(試合が展開しない)と見なされてレフェリーがストップをかけて両選手を引きはがすことがほとんどです。

 

抱きつく行為(クリンチ)の意味

クリンチは客観的に見ると、お互い身体をくっつけあっているだけで、何がしたいのかよく分からないかもしれません。

しかし、クリンチには主に以下の意味があり、立派な戦法の1つとして確立しています。

相手の攻撃を防ぐ

クリンチするとお互いの距離がほぼゼロとなるので、ダメージを与えるパンチを打つのは難しくなります。

これを上手く使えば、相手からのパンチの連撃をもらわず、身を守ることができます。

仕切り直し

クリンチでレフェリーによるストップが入ると、両者は引き離された状態で再開されます。

相手が勢いづいていたり自分の苦手な距離へ来られても、一旦仕切り直しをさせることができます。

この『流れ』を断ち切るのは精神的にも相手に負荷を与えるので、逆転するきっかけとなることも。

相手のスタミナを消耗させる

クリンチで身体が密着すると、圧し負けまいと力が入るもの。

この習性を利用すれば、スタミナを消耗させて、疲れさせることが可能です。

ボクシングにおいてスタミナのロスは、後半になればなるほど顕著に効いて、攻撃も防御も疎かにさせられます。

相手のミスを誘う

クリンチを何度か繰り返すと、相手はなかなか攻撃ができず、イラついてくることがあります。

こうした精神的な乱れはミスを誘発させ、場合によっては勝敗を分ける重要な局面を生み出すことも。

クリンチを制すれば、有利に試合を展開させることだって不可能ではありません。

抱きつく行為(クリンチ)は反則?

クリンチは傍目から見ると、相手に抱きついて逃げているなどとネガティブな行動に映ります。

観客には両者が打ち合うシーンを見たいという意識が根底にあるので、ズルだとか反則じゃないと言われることも。

しかしクリンチはルールにおいて認められている戦略です。

何度もやったりあからさまに抱きつきに行くなどで、レフェリーから警告を受けたり反則と見なされることはありますが、そうでなければ問題ありません。

抱きつく行為(クリンチ)のリスク

クリンチは使い方次第で自分に有利な展開を作り出せますが、メリットばかりではありません。

主に以下の点でリスクも抱えています。

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ジャッジ(審判団)の印象が悪くなる

クリンチを多用すると、ジャッジからは相手の攻撃から逃れるために止むを得ずやっていると捉えられたり、消極的な姿勢と捉えられることがあります。

規定のラウンドが全て終了するとジャッジがどちらの方が優位に試合を運んでいたかという判定によって勝敗がつきますが、この際にクリンチしたことがマイナス評価される可能性があるのです。

そのため使いどころを考えていないと、やればやるほど不利な評価がついてしまいます。

クリンチ間際で攻撃される

試合中はレフェリーがストップをかけない限り止まりません。

クリンチをしても、レフェリーがストップしなければ攻撃は有効ということです。

身体を密着させて油断したところに僅かな隙間を作られて、アッパーやボディといったパンチをもらって倒される可能性は十分あります。

クリンチしたからといって、安全ではないということですね。

観客には不人気

実際にボクシングを経験していないと、クリンチの有効性は理解が難しいです。

ボクシングを観るのが好きな方は、選手同士の駆け引きというより打ち合いが好きなことが多く、クリンチのしすぎは非難を浴びることも珍しくありません。

勝つための戦略として重要なクリンチですが、人気が出て好印象なのは攻撃し続けて打ち合っていく姿勢でしょう。

抱きつく(クリンチ)背景を分析するとボクシングがより楽しくなる!

本記事では、ボクシングの抱きつく行為(クリンチ)について、解説してきました。

クリンチは勝利のための重要な戦法の1つですが、地味で目立たず、ボクシングをよく知らない方からするとイラついてしまうかもしれません。

しかしクリンチをする背景(この場面ですることでどう有利に働くのか等)を分析し見方を変えることで、今よりもっとボクシングを面白く観れるでしょう。

世界レベルのプロボクサー達も使うクリンチ。

ぜひこれからは注目してみてください。

 

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